歴史を参考にして「地球温暖化」を参考えてみましょう。
地球の気温に関していえば、現在の地球温暖化とは反対の地球寒冷化になると
1980年代前半まではいわれていたのです。
しかし「地球寒冷化」には科学的な根拠が乏しかったのです。
数々の学者が調査するに従い「地球温暖化」が進んでいる事が判明したのです。
実は一般人の間でも「地球寒冷化」の説が広まっていました。
おおげさに氷河期が来て、地球全部が凍りつくという人もいました。
ところが1988年アメリカ上院公聴会において、
「近年の暑い気象が続くのは、地球温暖化していることが正しい」
と発言されたことにより、「地球温暖化」説が世間一般に広がり始めました。
国際政治の舞台においても同じように、
1992年6月に行われた「地球サミット」(国際連合会議)で、
気候変動枠組条約が採択されて以降は、
定期的な会合の場が設定されることになったのです。
そして気象観測技術や研究が進むに伴って、
地球が間違いなく温暖化に向かっていることが判明してきました。
また人類が排出する温室効果ガスが重要な影響を与えていることが
事実として世界中で合意されていきました。
この合意は2001年の第3次評価報告書にまとめられました。
さらに2007年の第4次評価報告書などにも集約されています。
現在では「地球温暖化」提起から約20年の時を経ていますが、
国際的な対策、対応は必要不可欠なものと認識されています。
「地球温暖化」の主要因である温室効果ガスの削減義務としては、
「京都議定書」が世界的に最も大規模なものになります。
1990年代から京都議定書の目標達成に向けて
様々な国々で温室効果ガスの削減が行われてきました。
しかし、欧州では削減は順調に進んでいますが、
日本では削減義務が未達成となる情勢になっているのです。